バックアップは「取れているか」ではなく「戻せるか」
これまで経験した中で最も大きかった障害から、「バックアップが取れているか」ではなく「実際に戻せるか」を確かめる習慣ができた話です。

重要ポイント
- 障害: ディスク故障
- 原因: バックアップの復元検証を怠っていた
- 復旧: 丸一日以上
- 変化: 定期的な復元テストを実施
Q. 何が起きたのですか?
A. ディスクの故障によるシステム停止です。バックアップ自体は取っていたのですが、そのバックアップを実際に使って復元できるかどうかを検証していませんでした。「取れているはず」という思い込みが、いちばんの落とし穴でした。
Q. 復旧にはどれくらいかかりましたか?
A. 想定していたよりもはるかに時間がかかり、復旧作業は丸一日以上に及びました。バックアップのファイル自体は存在していたのですが、いざ復元しようとすると想定外のエラーが次々に出て、原因の切り分けに多くの時間を取られました。
Q. この経験から、何を変えましたか?
A. 「バックアップが取れているか」を確認するだけでなく、「そのバックアップから実際に復元できるか」を定期的に実際に試すことを徹底しています。復元の手順自体をドキュメント化し、誰が担当しても同じ手順で戻せるようにもしました。
Q. なぜ、多くの現場でこの検証が抜け落ちるのですか?
A. バックアップの取得自体は自動化しやすく、一度設定すれば安心してしまいがちだからです。しかし「取れている」ことと「戻せる」ことは別の話で、復元テストには手間がかかるぶん、後回しにされやすいのだと思います。
Q. 復元テストは、どれくらいの頻度で行うべきだと考えていますか?
A. 事業の規模やデータの重要度によりますが、少なくとも四半期に一度は実施することを勧めています。復元テストを「特別な作業」ではなく「定例の点検」として組み込むことが、継続する秘訣だと感じています。
運営者メモ
復元テストをして初めて、バックアップの仕組みが機能していると言えます。障害対応の相談を受けるときも、まずこの点を確認するようにしています。
バックアップは「保険」に例えられますが、保険と同じで、いざというときに使えなければ意味がありません。定期的な復元テストは地味な作業ですが、事業の継続性を守る意味では欠かせない工程です。
バックアップの復元テストは地味な作業ですが、事業を止めないための投資として、定例業務に組み込むことを勧めています。

