経営者への説明は「コスト・リスク・時間」の3つで
技術が専門ではない経営者に技術的な判断を説明するとき、専門用語ではなく「コスト」「リスク」「時間」の3つの軸に置き換えて伝えている方法についての話です。

重要ポイント
- 相手: 技術が専門ではない経営者
- 方法: 専門用語を使わず「コスト・リスク・時間」に置き換える
- 具体例: クラウド移行の説明
Q. 具体的にはどう説明するのですか?
A. 例えば、システムをクラウドに移行するかどうかという相談であれば、「クラウド」や「オンプレミス」といった言葉を並べるのではなく、「初期費用は減るが、毎月の固定費は増える。その代わり、障害が起きたときの対応は早くなる」という形で、経営判断の材料として提示します。
Q. なぜ、この3つの軸を選んだのですか?
A. 経営者が普段から意思決定に使っている物差しだからです。技術用語には馴染みがなくても、コスト・リスク・時間であれば、他の経営判断と同じ基準で比較検討できます。
Q. なぜ、こういう伝え方にしているのですか?
A. 技術的に何が優れているかではなく、経営としてどの選択肢が今のフェーズに合っているかを判断してもらうことが目的だからです。技術の話を技術のまま伝えても、経営者は正しい判断のしようがありません。
Q. CTO代行の役割として、どう考えていますか?
A. 専門知識を経営者に代わって「持つ」ことだけでなく、その専門知識を経営判断に使える形に「翻訳する」ことだと考えています。
Q. 経営者からの理解が得やすくなった、と感じる瞬間はありますか?
A. 数字で比較できる形にしたとたん、それまで曖昧だった質問が、具体的な「では、こちらにしましょう」という決断に変わる瞬間があります。翻訳がうまくいったサインだと感じています。
運営者メモ
この3つの軸での説明は、これまでの数多くの相談の中で磨いてきたやり方です。
技術者が陥りがちなのは、正確さを追求するあまり説明が専門的になりすぎることです。経営者にとって本当に必要なのは、正確さよりも「判断できる形」に整理された情報です。
経営者向けの説明では、正確さよりも「判断できる形」に情報を整えることを優先しています。

